GRANBLUE FANTASY the Animation グランブルーファンタジー ジ・アニメーション

ジータ応援活動期

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アニプレックス プロデューサー・鈴木健太さんに聞きました!

2017.03.23

『グランブルーファンタジー ジ・アニメーション』の制作に携わっている皆さんへのインタビューをお届けする「スタッフさんに聞きました」。
今回はアニメーションの企画・製作を行う株式会社アニプレックスのプロデューサー・鈴木健太さんにお話を聞いちゃいました!
『GRANBLUE FANTASY The Animation』の企画立案者である鈴木さんは、アニメ化実現に並々ならぬ熱意で挑んだそうです。
企画の発端から最新情報まで、たっぷり語ってもらったインタビューを早速ご覧ください!

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――鈴木さんは『GRANBLUE FANTASY The Animation』においてプロデューサーを務められているとのことですが、どういった役割で携わられているのでしょうか?

鈴木健太(以降:鈴木) 本アニメーション企画を統括するような役割を務めさせて頂いています。具体的には企画の立ち上げから、アニメーション作品自体の制作、放送・配信、・宣伝・商品制作等々の製作業務など、「GRANBLUE FANTSY The Animation」に関する様々な事に関わらせて頂いています。


――Cygamesの方々やアニメのメインスタッフの方々にお話を伺うと、皆さん「まず最初に鈴木さんからお話をいただいて」と仰っていますね。

鈴木 自分がCygamesさんにグランブルーファンタジーの「アニメ化」についてお問い合わせをしたところから、本企画が始まりました。2014年3月にゲームが正式リリースされて、自分は確か7月くらいからプレイを開始しました。当時、スマートフォンでプレイしていたゲームはミニゲーム的なものが多かったので、「スマホでこんなクオリティのゲームができるのか」という驚きがあったのを覚えています。
すぐにハマってしまいましたね。



――『グラブル』をアニメ化したいと思うに至ったきっかけは?

鈴木 「グランブルーファンタジー」というコンテンツに魅了されたというのが一番の理由です。空の世界を巡る、王道ファンタジーの物語があり、皆葉英夫さんはじめ、イラストレーターの皆さんが生み出したキャラクターが魅力的で、世界観を表現する背景美術がとても美しくて、植松伸夫さんによる音楽も素晴らしくて、このコンテンツをアニメーション作品にしたいと思いました。


――アニプレックスのプロデューサーから見て、『グラブル』はアニメとの親和性高かったということですか?

鈴木 というよりも純粋にアニメーション作品にしたい、という思いから始まっていますので、親和性の高い、低いという点で言うならば、難しい部分も多いだろうと感じていました。例えば、描き込まれたキャラクターのイラストレーションをアニメーションで動かすとなると一筋縄ではいかないだろうなと。ただ、そこにトライしてみたいと思わせてしまう魅力がグラブルにはあったんですよね。


――鈴木さんがお問い合わせをした所から企画がスタートしたとのことですが、どのようにCygamesさんにアニメ化企画を持ち込んだのでしょうか?

鈴木 2014年の秋頃にCygamesさんのホームページにある、共通お問い合わせフォームから連絡をしました。直接の繋がりが無かったので、とりあえず正面玄関をノックしてみようと。「突然のご連絡失礼致します。私、株式会社アニプレックスの鈴木と申します。グランブルーファンタジーのアニメーション企画に関しまして…」みたいな形で。興味を持って頂けたら、返信を頂けるだろうなと思っていたら、その日の内に返信を頂けました。それで週明けには当時のグランブルーファンタジーのプロデューサーの春田(康一)さんとお会いして、直接お話しをさせてもらいました。Cygamesさんも「いずれはこの作品をアニメにしたいと思っていました」と仰ってくださって、「では、是非一緒にやりましょう!」と話が進んで行きました。


――アニメーション制作を担当するスタジオを決めるのも鈴木さんのお仕事だったと思いますが、A-1 Picturesにお願いするに至った経緯は?

鈴木 過去にA-1 Picturesが制作した『ソードアート・オンライン』や『マギ』に担当として関わっていました。そのこともあって、A-1 Picturesならグランブルーファンタジーのような王道ファンタジー作品も、しっかり受け止めて制作してくれるだろうと思って打診しました。その後、A-1 Picturesのアニメーションプロデューサーの木田(和哉)さんが引き受けて下さり、監督の伊藤(祐毅)さんが引き受けて下さり、どんどんアニメーションの制作チームが構築されていきました。



――企画が立案されてアニメーション制作スタジオやスタッフが決まって以降は、鈴木さんのお仕事はどのようなものになるのでしょうか?

鈴木 1つは監督を始めとしたA-1 Picturesの皆さんとCygamesの皆さんと共に、アニメーション自体を「制作」する業務です。例えば、アニメのシナリオを作る会議にも参加します。ゲームのシナリオをそのままアニメのシナリオとして使用する事は出来ないので、アニメとして面白いシナリオにするためには皆で頭を捻って考えます。声優さんの演技を収録するアフレコや、BGMやSEを付けるダビングなど、殆どの現場に顔を出させてもらっています。もう1つはこの作品を世の中に送り出すために行う、「製作会社」のプロデューサーとしての業務です。例えば、「GRANBLUE FANTASY The Animation」を出来る限り多くの方に見て頂くために、どこで放送や配信を行うか等を決めたり、宣伝の仕掛けとして、ジータちゃんに宣伝隊長になってもらったり、商品のリリーススケジュールを考えたり等、作った作品をどのように展開するかを考えます。「制作」と「製作」両方に関わらせて頂いています。


――プロデューサーであり、一ゲームプレイヤーとして「原作のここは活かしたい」と思っていた部分はどこになるのでしょうか?

鈴木 元々ゲームに魅了されてアニメーション化したいと思ったので、アニメーションにしても原作らしさはなくしたくないなと考えていました。そこで考えたのは原作の要素をアニメーションに取り込むという方法です。例えば、今回はアニメのシナリオを、グランブルーファンタジーのシナリオを実際に書かれているCygamesさん所属のライターさんに書いて頂いています。音楽もゲームで実際に使用している楽曲を使用させてもらったりしています。原作を生み出している方々に関わって頂くほど、グラブルとしての純度が高まるのでは無いかと。


――原作らしさとは別に、アニメだからこそできるという部分はありますか?

鈴木 キャラクターの心情や物語の流れを描くという部分はアニメだからこそ出来る部分だと思います。例えば、1月に先行公開した「ザンクティンゼル編(1話&2話)」は、ゲームではプロローグにあたる部分ですが、キャラクターと物語を膨らませて40分以上の映像にしています。見て下さった方の感想として「キャラクターの感情がわかりやすい」「旅立つまでにこういうことがあったんだ」というものを目にしたので、狙った通りに受け取ってもらえて嬉しく思います。

あとは、純粋にイラストだったキャラクターたちを動かせるというのは、それだけでもアニメーションの魅力ですよね。ゲーム内でも戦闘中にSDで動いていますが、リアルな等身で動くとまた印象が変わるのではないでしょうか。3話からはポート・ブリーズ群島編で、ティアマトとのバトルも見応えのある映像になっています。是非楽しみにしていて下さい。



――アニメーションで『グラブル』を表現する上で、ゲームから追加された要素などはありますか?

鈴木 劇伴はゲームの音楽をそのまま使用しているものもあるのですが、実はそれとは別に30曲以上を書き下ろしてもらっています。ゲームの楽曲は島や星晶獣毎のテーマとして書かれたものが多くて、それらはとても素敵なのですが、アニメーションはどうしても表現するシーンが増えてしまうので、その増えたシーンに対応できるように新規で楽曲制作をお願いしました。原作の楽曲と新規の楽曲をシーンに合わせて上手く配置していっています。


――アニメの今後の展開で楽しみにしていてほしい部分などはありますか?

鈴木 ○○○が出ます!これ以上は言えませんが、多分喜んで頂けると思います!


――アニプレックスさんとしてはアニメに関連したイベント開催も行いますが、こちらの予定などはありますか?

鈴木 アニメの方でもリアルに騎空士同士が集まるような催しはやってみたいですね。近々ですとAnimeJapan 2017にてREDステージでのステージイベントと、Cygamesさんのブースで『ぐらぶるアニメちゃんねるっ!』の公開生放送がありますので、よろしくお願いいたします。出演者も小野友樹さん(グラン役)、金元寿子さん(ジータ役)、東山奈央さん(ルリア役)、加藤英美里さん(シェロカルテ役)ととても豪華ですし、皆さんに楽しんで頂けるのではないかと思っています。


――他にはグッズ展開なども担当されていますが、注目のグッズなどはありますか?

鈴木 宣伝隊長ジータのぬいぐるみが発売される予定ですね。この応援活動記に登場しているのと同じものが皆さんのお手元に届きますので、楽しみにしていてください!




――最後に、『グランブルーファンタジー ジ・アニメーション』を楽しみにしているファンの皆様にメッセージをお願いいたします。

鈴木 いよいよ4月から『グランブルーファンタジー ジ・アニメーション』の放送が開始されます。本作ではメインの流れに沿いつつも、アニメーションにするにあたって物語を再構築しています。原作をプレイ済の方にも、まだプレイした事が無い方にも、楽しんでもらえると思います。毎話毎話「『グラブル』がアニメになったらこうなる」ということを表現するためにスタッフ一同頑張っていますので、是非ご視聴頂けますと幸いです!宜しくお願いします!!
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